特に心に残っている曲について触れたいと思う。
１−１ Donna
Donna / Joan Baez
英語の授業で初めに聴いた曲でもある。「ドナ・ドナ」という曲は知っていたが、当時習いたて（？）だった英語での歌詞は新鮮だった。ギターの教本でも、取り上げがちな曲だった。最初に練習した、ハンマリング・オン（弦を弾いてから、左指でその鳴っている弦を勢い良く叩きつけて音を出す奏法）がこの曲だった。
２−６ Early
Moaning Rain / Ian & Sylvia
２台のギターのスリーフィンガー奏法が微妙にからみあって、とても美しい響きとなっている。このギターはいまだにコピーできていない。途中間奏で、ウッドベース・ソロが出てくるところがまた良い。当時ジャズを知らなかったが、ベースのソロを初めて意識的に聴いた曲だ。歌声がまた良い。夫のイアンが上のメロディラインを歌っていて、妻のシルビアが下のコーラス部を１オクターブ上げて歌っている。
３−１ San Francisco
Bay Blues / The Rooftop Singers
とてもポピュラーな曲で、スタンダード曲となっている。女性１人と男性２人のトリオ。ジャズシンガー風の女性ボーカルもとても味がある。エンディングでかすれそうな声で歌う彼女の声にもしびれる。このグループの売りであるエリック・ダーリンの１２弦ギターもダイナミックだ。
４−７ The Universal
Soldier / Buffy Sainte-Marie
ギターのストローク１本で歌い上げる、ともて急進的な曲にとても惹かれた。ドノバン作と知って意外だった。小刻みに震えるバフィー・セントメリーの歌声も良い。歌詞カードを見ながら聴いていると、符合しない部分がある。「without」というところだが、どう聞いても「without」と歌っているようには聞こえない彼女の体に流れるアメリカ・インディアンの血の言葉かもしれない。
