末期の時を迎える僕の耳に去来するメロディーたち
このテープは、今から10年前に私の心にひっかかっていたアイドル系歌謡曲を中心に作成したものだが、結果的には「原真祐美賛美特集」テープとなってしまった。原真祐美のＣＤ化の可能性について日本コロムビアに問い合わせたところ、今のところその予定はないという。他のレコード会社では、原真祐美クラスの歌手のＣＤによる再発は「Ｑ盤」などで実現しているのに、実に残念なことだ。日本コロムビアが演歌中心のレコード会社であることもＣＤ化を阻んでいる原因のひとつだと思う。個人的に、アナログＬＰからＤＡＴに録音するところまでは終わっているのだが、正面切ってＣＤ作成業者に申し込むと著作権の関係で、断られてしまう。だが、せっかくＤＡＴに落とし込んであるので、あとは根性で必ずＣＤを作ってみせる。
話が脱線してしまったが、今再びテープを聴き直してみて、自分自身や世の中が変わっていくなかで、それぞれの曲が10年を経た今、どれもまだ自分の宝物であり続けていることがとてもうれしい。たぶん自分がヨボヨボのじいさんになっても（それまで生きていればの話だが）死ぬ直前まで宝物であり続けることだろう。「末期の時を迎える僕の耳に去来するメロディーたち」というタイトルは、そんな意味をこめてつけたものだ。
続編として「続・末期'87 」「末期・ノンセクション」「ごちゃ混ぜ」「建設的な今日の為に」「MY FUNNY WHITEDAY」「MY FAVORITE GUITARS」「アコースティック・ギターの黎明」「ジャズ・ギターの黎明」「MODERN FEMAIL ARTISTS ETC.」「カヴァー・ヴァージョンの考察」等アイドル歌謡系以外のジャンルについても曲集を作ってみたので、是非聴いてみたいあるいは内容を知りたいと思われた方は、一報をいただきたい。
1997.2.21